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医大校とICT 3.オンライン授業(3)その3

福島県立須賀川支援学校医大校です。
ここでは、どのようにICTを活用しているのかを何回かに分けてお伝えしていきます。

今回はその11回目、もともとの地域の小学校・中学校・高等学校などとつなぐオンライン授業ついての続きです。オンライン授業をリアルタイムで見られなかった場合について書いていきたいと思います。

オンライン授業、オンライン教育、遠隔授業、遠隔教育さまざまな言葉がありますが、
ここではGoogle MeetやZoomなどのウェブ会議システムを使った授業をオンライン授業として書いていきます。

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  ・もしその時間に授業を見られなかったら・・・。

病棟で子どもたちと話していると

「同級生と一緒に進級・卒業したい、将来の夢を叶えたい、

そのためにも授業に出たい、勉強したい。」

という思いを日々感じます。

それでも本人がどれだけ頑張っていても、病気療養中は必ずしも毎回オンライン授業を受けられるわけではありません。
検査や手術、リハビリがあったり、シャワーの順番が回ってきたり、入院や一時退院の準備があったり、痛みがひどかったり、気持ち悪かったり、眠くなる薬が入ってどうしても眠くなってしまったり・・・。
これまではそういった場合は、リアルタイムでオンライン授業を受けられなかったり、オンラインでつないでいても頭に入りにくかったりしていました。

そのような中で、今年(令和5年)4月から新たにオンデマンド型の授業というものが可能になりました。

高等学校等の病気療養中等の生徒に対して行うオンデマンド型の授業とは?

このオンデマンド型の授業という選択肢ができたことにより、
・体調がよく、検査などもないとき
→リアルタイムでみんなが受けている授業を一緒に受ける。
・どうしてもリアルタイムで受けられないとき
→例えばその分の授業を学校側がウェブ会議システムの録画機能で録画したものを活用して配信し、子どもが自分の都合の良い時間に見る。
・・・ということが可能になりました。

これは病気療養中の子どもたちの学習を保障する上での進歩です。

  ・資料

「高等学校等の病気療養中等の生徒に対するメディアを利用して行う授業に係る 告示一部改正について(概要)」(e-GOVパブリック・コメントより)

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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