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医大校とICT 2.活用場面(2) 

福島県立須賀川支援学校医大校です。
ここでは、医大校でどのようにICTを使っているかを何回かに分けてお伝えしていきたいと思います。

今回はその4回目です。
医大校でのICTの活用場面の2つ目です。

・「医大校とICT」の目次はこちら
・前回の記事はこちら


2.活用場面

(2)宿題や授業外でのやり取り

医大校では体調に合わせて宿題を出すことがあります。
授業の終わりに紙媒体のプリントやワークなどの宿題を伝えることも多くありますが
そこでICTを活用することもあります。

  ・Air Drop機能

医大校の1人1台端末

医大校の1人1台端末はiPadを使用しています。
教材・教具の持ち込みの制限がある病室には、PDFファイルや画像などを教師のタブレット端末から児童生徒の1人1台端末にAir Dropで送信したり、
マークアップ機能で書き込んだ後には反対に児童生徒の端末から教師の端末に送信したりしています。
児童生徒は転出後に医大校の1人1台端末を返却するため、そこで解いたものや作ったものは、必要に応じて印刷したり転送したりします。

  ・Google Classroomアプリ

福島県ではGoogle Workspace for educationを使うことができ、
医大校では全学年にGoogle Classroomのクラスを作成しており、必要に応じて活用しています。
その場合には同じ学級であっても児童生徒によって授業進度や宿題の有無などが異なるため、配信対象を全員にするか個人にするか選んで投稿しています。

同じ学級の児童生徒同士であっても、病室が離れていると話す機会も少なくなります。
そういった場合に、教師と児童生徒がそれぞれのタイミングで文字でのやり取りができることもオンライン上の教室の魅力の1つだと思います。

  ・Google Jamboardアプリ

授業の中で付箋に書いて貼る活動や、分類分けをする活動をしたい時にJamboardを使うことがあります。

Jamboardの背景にした画像2枚

これらの画像は、Jamboardを使った授業の最初のほうで使用しました。

医大校は年度途中の転入転出が多いことと、病状からさまざまな制限があることから、顔を合わせることが難しく、同じ学級でもお互いのことをよく知らないことがあります。
これらの画像を使用した授業ではJamboardの操作に慣れることのほかに、
自分のことを相手に伝えること、相手のことを知ること、また、相手がどのように伝えるかを知ることを目的に行いました。

先ほどの画像はプレゼンテーションソフトで作成したスライドを画像として保存したものです。
画像を固定できるように背景画像として設定して使用しました。
付箋に食べ物の名前を書いたり、「ここからコピーを作成」から星マークをコピーして枠に貼ったりしました。

この授業では欠席者がいたため、欠席者には宿題として取り組んでもらいました。
授業で使った紙媒体の資料と、授業内容のスライドを解説と共に収録した動画をClassroomに対象学年全員に向けて投稿しました。

Google Classroomに投稿した動画の画像

そのため欠席者も自分の体調に合わせて可能な時に出席者と同じように書き込んだり、マークを貼ったりすることができ、次の授業に出席したときに「自分だけやっていない。」「自分だけ分からない。」ということを防ぐことができました。
みんなから遅れてしまうというような不安や焦りより、それぞれのペースで参加できる安心感を大切にし、その上で目的に沿った活動になるように工夫しました。

もちろん、出席者にとっても利点があります。
「今日は見ているだけの参加にしたい。」「書いたけど、もう少しじっくり考えたい。」「授業で書き込むことに集中してしまい、同級生の付箋を見る時間がなかった。」というときに、いつでもどこでもこのオンライン上のホワイトボードにアクセスして書き込んだり見たりできるのは、とても良かったと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回は、活用場面の3つ目について書いていきます。


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