医大校とICT 2.活用場面(1)その2
福島県立須賀川支援学校医大校です。
ここでは、どのようにICTを活用しているかを何回かに分けてお伝えしていきます。
今回はその3回目です。
対面授業でのタブレット端末の活用について、前回の続きです。
2.活用場面
(1)対面授業
○スライドやノートアプリ
医大校の児童生徒は治療を優先としているため、
各学年の時間割の1校時目~6校時目まですべての授業に出席することは難しい場合があります。
しかし、退院した後は元の学校・学級に戻る(復学する)子がほとんどです。
そうなると学習進度に遅れが出ることもあり
学習していない箇所(学習空白)ができてしまいます。
医大校ではできる限り、子どもたちの学習空白を減らし、進度の遅れを最小限にするため、さまざまな工夫をしています。
その一つがワークシートやプレゼンテーションスライドです。
では、そのワークシートやスライドはどのように提示するのでしょうか。
児童生徒の実態やその時の体調、教科の特性などにもよって異なりますが、
その一部を紹介します。
・登校の場合
教師がパソコンで作った書類やスライドを、
必要に応じて使いやすい形(PDFや画像など)に変換して保存し、
クラウドを経由してタブレット端末で開きます。
その時の出席人数に応じて、見やすいモニターを使って映し出します。
映し出したワークシートやスライドに直接書き込むこともあれば、
映し出したもののほかに黒板に板書をすることもあります。
・病棟の場合
病棟で行う一対一の対面授業では、モニターを使うことはあまりなく、
タブレット端末をそのまま児童生徒に見せています。
ただし、テーブルにタブレット端末を置いた状態では見づらい場合や
体を起こした状態でいることが難しい場合などには、
自立式やクランプ式のタブレットスタンドを持ち込んで
教師のタブレット端末から児童生徒のタブレット端末に映し出すこともあります。
○動画アプリ
NHK for SchoolやYouTubeなどの動画アプリも場面によっては活用しています。
動画アプリは病院の中では実際に見たり体験したりすることが難しいことを補うことができます。
YouTubeアプリを開くと広告や関連動画が表示されてしまうことがありますが、限定公開のサイト(Google サイト)を作成してそこにYouTubeを埋め込むことで、広告や関連動画の刺激が減って、授業内容への集中が途切れにくくなります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回は、活用場面の2つ目について書いていきます。
福島県立須賀川支援学校医大校は、福島県立医科大学附属病院内にある特別支援学校(病弱)です。
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