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医大校とICT 3.オンライン授業(3)その2

福島県立須賀川支援学校医大校です。
ここでは、どのようにICTを活用しているのかを何回かに分けてお伝えしていきます。

今回はその10回目、もともとの地域の小学校・中学校・高等学校などとつなぐオンライン授業でのテレプレゼンスロボットの活用についてです。

オンライン授業、オンライン教育、遠隔授業、遠隔教育さまざまな言葉がありますが、
ここではGoogle MeetやZoomなどのウェブ会議システムを使った授業をオンライン授業として書いていきます。

・「医大校とICT」の目次はこちら
・前回の記事はこちら


(3)もともとの地域の小学校・中学校・高等学校などとつなぐオンライン授業

前回の記事で、もともとの学校とのオンライン授業の実施方法がいろいろとあることをお伝えしました。
その中で出てきたものが「テレプレゼンスロボット」です。

  ・テレプレゼンスロボットとは?

テレプレゼンスロボットとは遠隔操作できるロボットで
ウェブ会議システムなどで映している位置を変えることができます。
temi、kubi、OriHimeなどさまざまなものがあり、自走式、卓上式などそれぞれ機能が異なります。
オンライン授業で使うとどのような利点があるのでしょうか。

テレプレゼンスロボットとは?

テレプレゼンスロボットを使っていない場合、
病室からカメラの向きの調整を行うことはできません。
例えばパソコンのカメラだけで板書を映しても、固定されている一部分しか見ることができないので、板書が進んでいって違うところが見たい時などは誰かにお願いして調整してもらうことになります。

一方で、テレプレゼンスロボットを使っている場合は、
病室から遠隔操作でカメラの向きの調整を自分で行うことができます。

  ・医大校のテレプレゼンスロボット

医大校にはkubiというテレプレゼンスロボットが複数台あります。
医大校のある福島県立医科大学附属病院に入院している子ども・保護者の希望と、その子どものもともとの学校の要請を受けて、手続きを取って貸し出しています。

貸し出す際には必要に応じて医大校の担当者がもともとの学校に出向いて説明を行い、授業をする側も受ける側も安心してオンライン授業に臨めるようにと心掛けています。

テレプレゼンスロボットを活用したもともとの学校とのオンライン授業のイメージ

病気療養中の子どもたちは、体調によってはオンライン授業に接続するだけで精一杯という時もあり、必ずしも毎時間テレプレゼンスロボットを使って映せるところを調整できるというわけではありません。
しかし、体調の良い時にテレプレゼンスロボットを操作して見たいところを見れるということは、前回の記事でお伝えしたオンライン授業の利点をより強める選択肢の1つとなると思います。

オンライン授業を行う利点のイメージ(医大校用のkubiマニュアル一部改変)

  ・もしその時間に見られなかったら・・・。

今回はテレプレゼンスロボットを活用してオンライン授業を受けることについて書きました。
しかし、さまざまな事情でその時間に授業を見られない場合、どのようにすると良いのでしょうか。
次回、その点について書いていきたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


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